概要
- Let’s Unmix AUは、音源をボーカル、ドラムス、ベース、ピアノ、その他伴奏に分離する機能を持った、Audio Unit v3 プラグインです。Let’s Unmix AUは、単独のアプリとしても動作しますが、Audio Unit をサポートするミキサーアプリなどのホストアプリのプラグインとして利用いただくことを主目的としております。
- Let’s Unmix AUはAudio Unit v3 Generatorタイプのプラグインソフトウェアです。AUM、apeMatrix、AudioBusなどのAudio Unit v3 Generatorをサポートするホストアプリと互換性があります。
- バージョン1.4よりAppleシリコン上でのmacOS(13.6.1以降)をサポートします。それによりmacOS上で動作するLogic ProやGarageBandのプラグインとして使用することが可能です。
- 注) iPad上のLogic ProやiOS上でのGarageBandでは使用できません。
機能
- 音源をボーカル、ドラムス、ベース、ピアノ、その他伴奏の5トラックに分離
- Audio Unit v3 プラグイン。マルチバス出力サポート
- ループ再生機能
- トラック毎のボリュームコントロール
- フリートライアルでは音源の前半90秒間の分離が可能。一度のアプリ内課金により音源全体の分離が、曲数、期間無制限で可能に。
- トラックデータをメモリー常駐または、ファイルマッピング方式の選択可能
- mp3,m4a,wav,flac,aif etc.を入力ファイルフォーマットとしてサポート
- ミュージックライブラリーおよびファイルからの音源入力。(非DRM保護の音源のみ)
基本操作
スタンドアローンでの基本操作
- アプリを起動後、”新規”を選択します。メニューが表示されるので、ミュージックライブラリー、またはファイルを選択します。
- ロードする音源を選択します。選択と同時に、分離が開始しますので、終了まで待ちます。分離時間は曲の長さや、デバイスの処理能力に依存します。
- 分離が終了後、再生ボタンで再生が開始します。
- ボリュームフェーダーを操作し、分離したトラックの音量を調整します。
プラグインとして使用する場合の操作
- ホストアプリケーションを起動します。
- ホストアプリケーションにLet’s Unmix AUをAudio Unitプラグインとして追加します。追加方法はホストアプリケーションごとに異なります。追加方法については、各ホストアプリケーションのドキュメントを参照ください。
- Let’s Unmix AUのUIを開き、”新規”を選択します。音源の分離が自動的に始まり、終了すると再生可能状態になります。
- 注) 分離中にプラグインを取り外しや、ホストアプリの設定変更等は行わないようにしてください。予期しない状態になる可能性があります。
- ホストアプリケーションから再生を開始します。
- 以下はプラグインとしてAUM上で動作させたデモンストレーション動画です。
- macOSでのLogic Proのプラグインとして使用する場合は以下の動画を参照ください
アプリ内課金
- アプリ内課金のアイテムを購入いただくと、音源全長を分離することができるようになります。フリートライアル期間は90秒間に制限されています。
- 音源全長の分離が可能になる以外は、音質や機能に差はありません。また、一度購入いただくと、曲数や使用期間に制限がなく使用できます。
- アプリ内課金アイテムの購入方法は、アプリを単体で起動し、買い物かごアイコンを選択し購入画面が表示されますので、そこで購入してください。
- 購入後は、必ず、”新規”を選択し、音源を再ロードしてください。購入後にロードした音源から、音源全体の分離が実施されます。
- プラグインとして動作中の画面からは購入できません。アプリを単体で起動し、購入の後、プラグイン画面から、”新規”を選択し、新たな音源をロードしてください。
- アプリを削除し再インストールを行う場合、購入済みのアプリ内課金機能をリストアする必要があります。リストアは、アプリをプラグインとしてではなく、スタンドアローンで起動します。自動的にリストアされます。その後は、プラグインで起動しても正常にリストアされた状態になります。
- ほとんどのケースでは、手動でリストアを行う必要はありませんが、自動でのリストアが動作しなかった場合には手動でリストアを行います。手動リストアはアプリ内課金画面のリストアボタンを押すことにより行います。
応用
マルチバス出力
- Let’s Unmix AUはプラグイン動作時に、マルチバス出力に対応しています。これにより、分離した音源を、個別のバスに出力することが可能です。
ミックストラック | Bus 0 |
ボーカル | Bus 1 |
ドラムス | Bus 2 |
ベース | Bus 3 |
ピアノ | Bus 4 |
その他伴奏 | Bus 5 |
- マルチバス出力に対応した、ホストアプリのみこの機能が利用できます。また、マルチバス出力の利用はホストアプリから設定します。設定方法はホストアプリごとに異なります。
ループ再生
- ループスイッチをオンにすることにより、ループ再生が行われるようになります。音源の最後まで再生されると、自動的に先頭から再生されます。
オンメモリートラック、ファイルマップトラックスイッチ
- 分離後の各トラックのデータの保持方法について切り替えることができます。
- オンメモリートラックは、全てのトラックデータをメモリー上に展開し、再生時にそれらのデータを利用します。そのため、再生中にIOは発生せず、安定した再生が行えます。通常はこちらを選択します。
- ファイルマップトラックは、トラックデータをファイルに展開し、プラグインのアドレス空間にマップします。再生に必要なデータがプラグインのメモリー上にない場合、IOが発生します。メモリーの使用量が少なくなるため、長時間の音源を分離するような場合やデバイスのサンプリングレートが96Kなどの高い値を使用する場合などで、オンメモリートラックではメモリーが足りない場合はこちらを選択します。
- ファイルマップトラックモードで、ジッターノイズが聞こえる場合は、バッファーサイズを大きくすることにより改善の可能性があります。バッファーサイズの設定はホストアプリケーションで行います。詳細はホストアプリケーションの手順を参照してください。